flumpoolからのお知らせ
お知らせでありましたように、僕らflumpoolは7月1日から自分達の新会社を設立し、アミューズのグループ会社のA-Sketchと新たな体制で活動していくこととなりました。
このご時世なので様々な憶測や誤解、心配も生まれるだろうと思いますので、ここで自分たちの言葉で今の想いを伝えておきたいと思います。
僕らがアミューズに所属したのは今から13年前の2008年でした。
それまで一人暮らしもしたことのない世間知らずで、未熟な四人をここまで育ててくださったことに心から感謝しております。
2017年に活動休止をした時もそうですが、アミューズは常に僕らを支え、信じ、時には叱ってくれて、どんな時も僕らの味方でいてくれました。
いつも多大なる愛を感じていましたし、そのおかげで今日まで音楽に専念できました。
ただ、二年ほど前から僕らは今回の新体制について考えていました。
というのも、音楽を取り巻く環境は日々急速に変化しているからです。
サブスクリプションやネットメディア、そしてSNSの台頭。リスナーが音楽と触れる場所、音楽との出会い方など。
昨日までなかったような世界がどんどん生まれ、広がり、浸透し、世界を更新しています。
また最近では、長引くコロナ禍の中で、音楽は不要不急と言われていたりもします。
そんな時代の中で、音楽は今まさにその「在り方」を問われていると思います。
そんな時代だからこそ、僕らは今一度自分たち自身と向き合い、新たな環境の中で、音楽を通してファンの皆さんに何ができるのか。
それを突き詰めたい、そう思いました。
だからここで、僕らはアミューズという豪華客船のような恵まれた環境を降りようと思います。
そしてアミューズと出会う以前のような4人だけの小さな船で、時には遠回りしたり、寄り道したり、小回りを利かせながら、日々生まれる知らない世界をもっと身近に、もっと長い時間をかけて見て回りたいです。
失敗を恐れずに、責任から逃れずに自分たちの手で舵をきるように、慎重でいて大胆に、音楽をつくっていきたいと思っています。
もちろん、13年前に親元を離れ故郷を飛び出したあの頃とは、年齢も環境も時代も何もかもが違います。
けれど、それでも原点に帰ることでしか見る事のできない新しい景色もあるはずだ
と、今はそう信じています。
こういった想いのもとで今回のお知らせとなりました。
長くなりましたが、改めて僕らのこの一方的なわがままを、嫌な顔一つせずに強く背中を押してくれたアミューズには心から感謝しています。
ファンの皆様にはご心配をおかけしたことをお詫びします。
できる事なら、僕らのこの新たな冒険とここから生まれる新たな音楽をこれまでと変わらずに応援し、見守っていてほしいなと思います。
2021年7月1日
flumpool(山村隆太、阪井一生、尼川元気、小倉誠司)